久留和にて


前回のツーリングでは、海に出る前の準備は完璧にしておかないと酷い目に合う…
誰でも判っている筈の鉄則を実際に思い知らされたワケだが、今回もカフナでまたミスを繰り返してしまったのである。

 

自由な人よ、汝は海を愛す?
自由な人よ、汝は海を愛す?

このカフナで海に出るのは2度目なのだが、1度目のツーリング終了時には結構な量の浸水があった。

シーソックを捲って良く見ると、シート下でキールフレームの半分くらい水が溜まっており、新古艇とはいえ好ましくない状況であった。
購入先に相談すると、ラダーケーブルの穴かハッチカバーが原因ではないか…とのこと。
特にハッチカバーはシングルコーテッドなので、これをダブルコーテッドに交換することで改善するケースが多いらしい。

カサラノのダブルコーテッドハッチを拝借。
カサラノのダブルコーテッドハッチを拝借。

前後のハッチは、前がスモールで後ろがミディアムサイズ。
サイズ的にはカサラノと同じなのである。
それならば…と、早速試験的に両艇のハッチカバーを交換してみた。
後は実際に漕いでテストするのみである。

IMG_6833

氷点下3度の良く晴れた朝。
またしても湘南新宿ライナーで逗子駅へ。
パックカートをゴロゴロと曳きながら海岸まで約1キロの道則を歩く。

前回と同じ場所で組立を開始。
現行のカフナと異なり、私のカフナはリブが4枚しかない。
其々のリブは若干ながら形状が異なっているが、K1やカサラノのように番号が刻まれていないので、注意しなければならない。
因みに私は、前回はコックピット前後のリブを、今回はバウとスターン側のリブを取り違えている。
何れにせよ大幅なタイムロスなのであるが、概ね40分程度で組み上がってしまった。

が、またしてもラダー関係でトラブル発生。
どうやら、今回もスターン側のフレーム先端がケーブルを引っ掛けてしまったようである。
当然、ここで一旦バラすのが一番良いのであるが、FC社のフネをリビルドするのは本当に億劫なのだ。
そこで一計を案じ、ラダーペダルを逆さまに取り付けてみた。

左右のバランスは何とか取れている上に、今回はラダーも正常?に働くようだ。
まぁ、カサラノほどシビアなフネではないから、何とかなるだろうと結論付ける。
しかしながら、この判断が間違いであることは明白である。
全く進歩がみられない自分に、我ながら本当に呆れ果ててしまう。

 

風は正午を境に北から南に変わる予報だったが、風速はそれほどでもない模様。
けれども大崎方面を眺めると、波が砕けている。
思ったより大きなウネリが入ってきているようだ…

前回撤退した砂浜を越えて、森戸海岸と菜島の中間付近をノロノロと進む。
鮫島沖では大きく波が崩れており、あまりお近づきになりたくない雰囲気である。
波間に隠れると、周囲が見えなくなるくらいウネリが大きい。
昨年5月に漕いだ時よりもスケールが大きいだろう。

葉山御用邸を越え、長者が崎周辺も白波が立っている。
SUPの連中は、果敢にも崩れる波の間際でパドリングしているのだが、考えてみれば彼等が乗っているのはサーフィンに近いボードなのだから、波があれば乗りたくなるのは当然の帰結。
最近のSUPは、インフレータブルタイプでツーリング志向のモデルも出てきている。
必要最低限の装備で人気のない浜まで漕ぎ、寝床を設営後は心ゆくまでサーフィンを楽しむ…なんて使い方も可能だし、実際に提案しているショップも散見される。
まぁ、旅する側にはそれなりの実力が必要であることは言うまでもないのだが…

尾が島から久留和方面に向かう。
途中の浅瀬では、水の透明度が驚くほど高いことが判明する。
ただし、ウネリによって発生する不定期な波が、彼方此方で発生しており一瞬たりとも気が抜けない。
まだ午前中なので、立石か秋谷あたりまで行こうかと思ったが予定通り久留和で終了とする。

フネに浸水は見られなかった。

ヱビスビールとカツサンドに真紅のカフナが映える。
ヱビスビールとカツサンドに真紅のカフナが映える。

 


2014-12-14 11:42 三浦半島(逗子~久留和)

トラック数 2
ポイント数 704

平面距離  8.1km
沿面距離  8.1km
記録時間 01:38:50

最高高度 26m
最低高度 -8m

累計高度(+) 184m
累計高度(-) 179m

平均速度 4.9km/h
最高速度 8.1km/h

お疲れ様でした。


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