梅雨入り前の気持ちよく晴れた日、原生林を流れる渓流での岩魚釣り。
大渇水の関東地区を諦め、東北地方へ。
広葉樹の原生林を流れる渓流で、のんびり岩魚が釣りたくて、Sugar君とプチ遠征を試みた。
午前8時30分、予定していた入渓地点には地元ナンバーの車両が停まっていたので、少し下流まであるいて釣り始めることとする。
木々の切れ間からは青空が覗いて、ゆったりとした渓相を流れる水は澄みきっている。
水温はチョッと冷たいけれども…
水温計を失くしてから、代わりに自分の指を利用している。
使い方はいたって簡単で、水に入れた指先の感覚を3秒程研ぎ澄ませるだけである。
結果は、冷たい・悪くない・温すぎるの3段階表示のみ。
状況に応じて様々な形容詞を付ける。
本日の結果は、”非常に悪くない!”ということになった。
岸部の様子からは、急激に水が減っていることが分かったが、気にしても仕方がないので構わず釣り始めることとした。
直ぐに小振りの岩魚が釣れて、その後は飽きない程度に山女魚と岩魚が交互に釣れた。
まぁ、何処でもこんなモノかな…と思っていたところ、大きなプールでライズを発見。
Sugar君のしゃらくさい蜘蛛毛鉤を散々無視した魚は、何事も無かったかのように悠々と捕食を繰り返している。
仕方なく交代した自分は、2匹の山女魚の捕獲に成功。
#20と#24のミッヂパターンを使って釣れた魚は、小さいながらも飽食したセクシー且つグラマーな別嬪さんであった。
その後、パッタリ釣れなくなったことから上流部に移動することに。
傷んでいるという右後輪タイヤに気を遣いながら、岩が剥き出しになった林道をノロノロと進む。
一昨年、39センチの岩魚が釣れたポイントを目指し遡行を開始する。
春ゼミの大合唱に迎えられるも、思ったよりパッとしないのは何故か?
それでも時折、定位した岩魚を見つけてサイトフィッシングに興じる。
ライズ&サイトでの釣りは、自分が最も好きな釣り方である。
魚の大小は全く関係ない。
それは気に入ったアノ娘を、ありとあらゆる手練手管を使って口説き落とす行為に似ている(と思う)。
重要なことは到達までの過程であって、道程が困難であればあるほど、達成感も比例して大きくなるのではないか?
魚釣り好きには好色と短気なヤツが多い…と昔から言われているが、それは様々な駆引きや相手の気持ちを「アーでもない、コーでもない」と類推する作業に、恋と魚釣りを重ね合わせているのであろうか?
確かに自分の場合、魚に向かって「ほら、そのまま咥えてごらんよ…駄目?」などと呟いていることがある…
しかしながら、女と魚で決定的に異なる点を看破したのは故・開高健である(と思うのだが、記憶が定かではない…)。
曰く、「目的を果たした瞬間において、一糸纏わぬ姿で肢体を曝け出すのはどちらも同じである。しかし、魚はその瞬間にすべてが終わるけれども、女はあの瞬間にすべてが始まるのである…」と。
どこかでこんな意味の文章を読んだ気がするのだが、至極名言ではないか…(と思う)。
本当は、釣られているのが自分であることを自覚しない限り、それは永遠に解けない謎のままである。
閑話休題。
と或る水通しの良いプールの瀨尻で岩魚を見つける。
ドライフライを咥え損ねたので気付いたのだが、随分良い型のようである。
目を凝らして見れば、まだ同じ位置に定位していることが判明。
しきりに水中の流下物を捕食している仕草から、勝負フライのフェザントテールを結ぶ。
パテ状のインジケータをティペットにほんの少し付け、一定の水深を流れるように工夫してからキャスト。
何投目かでシルバーワイヤのPTを咥えこんだのは、良く肥えた38センチの岩魚であった…
凄すぎる!まさに素晴らしい。
なんですか?46センチって。。。
いやぁビックリですな。
もう死んじゃってください。
ブハハハハッ!
どうも!どうもだす!!
残念ながら、自分は40センチ超を手にすることは出来ませんでした。
まぁ、そんなことはどうでもいい位良い一日でした。
しかしながら、高速道路でのバーストは大変危険です。
今回一命を取り留めたのは、まさに日頃の行いの賜物であったとしか思えません。
そういう訳で、今後誰にも災難が降りかからないように、ポイントは封印しておきましょう…
ブハハハハハッ!
凄いゾ!!
ブハハハッ!!
どうも!どうもだす!!
あらためて見ると、合成写真のようにも見えますが…
兎も角凄いのです。
ブハハハハハハハハハハハハッ! うっ…
ごほごほ…
考えられない世界だなぁ、、、46だって???
もう大物は2人に任せることにいたします。
で、バーストって本当?
そうそう、右後輪が郡山南IC付近でバースト。
無事だったのは、亡き祖母のお陰なのかもしれないなぁ…