今年も恒例となった蔵王南麓への宿泊合宿。
最近はほとんどが日帰り釣行なので、とても楽しみにしているイベントである。
宮城県在住のプロタイヤーである中村さん(写真左側)には、以前からお世話になっている。
15年位前の倦怠期に、日本でもサイトフィッシングやライズハントが出来ることを教えてくれた師匠なので、常にご厚意に甘えっぱなし状態であることはお許しいただきたい。
中村さんのご縁でお付き合いいただいている、都内某フライフィッシングPROSHOP沢の店長マサハル大兄(写真右側)にも色々お世話になりっぱなしである。
以前は都内出張の帰り際に、お店にお邪魔してビールをしこたまご馳走になったものだ。
ギョーカイ裏事情にも精通しており、自分の知らない話がポンポン飛び出てくる。
自称、永遠の50歳。
そして、Tヂマさん(写真中央)は大兄のお客さんなのだが、数あるフライショップからどうしてココを選び出したのかは永遠の謎である。
閑話休題、数十年間ご無沙汰だった毛鉤釣りに突如覚醒し、馬車馬の如きエネルギーを注ぎ込む姿は圧巻である。
しかも、自分の所属するリチャードソン倶楽部会長の御学友にあらせられるとは…恐るべし。
新幹線にて一路宮城県に。
苺ジャムやら缶ビール等嵩張る荷物が多いのだが、これは品質テストも兼ねているので仕方がないのである。
長い林道を抜けると、突然美渓が目の前に顕現する。
橋の上から覗き込むと岩魚が走る。
結構スレているのかもしれないと、一抹の不安が残るものの、そそくさと釣の準備を進める。
しかし、そんな杞憂とは裏腹に、100m進むのにも2時間近く費やす始末。
1級ポイントからは勿論のこと、しょぼい流れを含めたあらゆるポイントから万遍なく魚が出てくる。
キチンと毛鉤を流せさえすれば、面白いように岩魚が釣れるのである。
試しにポイントを譲ってもらって投げてみる。
良さそうなポイントに毛鉤が入ると、隣で中村さんが「ウマイ…」と唸るように呟く。
腹の底から絞り出されたような賞賛の台詞に初めは戸惑っていたものの、やっぱりそんな時には岩魚が毛鉤を咥えてくれることが多かったので、次第に慣れてしまった。
魚も見えて、水面を強く意識している魚が多いようだ。
こんな日は年に何度もあるもんじゃない。
一生懸命遊ばなくては罰が当たるだろう。
夕暮れが迫って納竿とする。
宿に到着するなり風呂に入り、先ずはビールで乾杯。
楽しいひと時は、あっという間に過ぎてゆく。
続く…かも。