続・今年も蔵王の南麓で

夜が明けて二日目。
例によって吞み過ぎの身体に鞭打って、早朝から温泉三昧。
今日は中村さんの友人が同行する予定となっているので、そうそうノンビリともしていられない。
K野さんという30代の新進気鋭の釣り人とのことである。

無事合流出来たので、早速釣りを開始する。
今日は昨日より少し下流からのスタートとなったが、意外に釣り人が多い。

この規模の渓流を5人で釣るとなると、通常はかなりのストレスが発生することが多い。
交代しながら釣りをするにしても、順番待ちが長くなりがちなので飽きてしまうのだ。
けれども、魚がいることは実証済みなのでそれほど不安はないのである。
特にサイトフィッシングが可能な川の場合、実際に見ているだけのギャラリーにもメリットは多い。
自分が竿を振らなくても、魚の反応が目視できるのでかなり刺激的である。

「ほらほら!咥えろ!!」
「アレ? 今のは完璧だったよなぁ…俺が魚なら喰ってたね」
或いは、リールからラインを出してジジジーッと敢えて音を立てることにより、プレイヤーに無言のプレッシャーを与えるなど、言いたい放題・ヤリタイ放題である。

それは何というか、見える魚を釣るという行為に対して一体感が芽生えると言ったら誤解が生ずるか?
ともあれ、個人競技がいつの間にか団体競技に変質してしまうのだから、魚が見えるということはそれほどまでに重要事項なのである。

昨日ほどバンバン釣れるわけではないのだが、所々で魚の溜まっているポイントがあって飽きることはない。
中村さんはヤッチーニンフシステムに切り替えて、後続にも関わらず岩魚を釣り上げている。
極論すれば、ニンフを2つ使ったウキ釣りなのだが、仕掛けに意図する機能があってとても合理的であると思う。
自分も密かに始めてみる予定である。

次回も褒められるように頑張りましょう。

楽しい時間をありがとうございました!

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