本日の鬼怒川

本年度初めてお目見えの山女魚なのだが…

曇天小雨である。
更には風も強くない予報。
従って行くしかない状況なのである。

先日、帰り際に「火曜日お待ちしてますから…」と大木さんから言われた通りの展開になってしまった。
小一時間かけて駐車スペースに到着すると、発言の主は今まさに準備中。
何というか業の深さの様なものを感じずにはいられない瞬間である。

悪くない水温である

ポイントに到着したのは9時半頃。
ライズはまだ無いようである。
座って珈琲をご馳走になっていると、ポツーンという感じでライズが始まった。
しかし、まだ単発で安定した感じではない。

10時を過ぎて少し連続で捕食するシーンが増えてきた。
今朝慌てて巻いた毛鉤を結んで、早速泥沼の精神世界へ旅立つ準備は万端である。

下流側でライズと対峙している大木さんを見ると、ピックアップ and レイダウンキャストと呼ぶのだろうか。
フォルスキャスト無しで、的確にライズがあった付近に投射し続けている。
毛鉤はほとんど見えないので、リーダー + ティペットの長さを把握してキチンとターンオーバーさせないと釣りにならないだろう…と思われる。

自分は視認性の良いインジケーターを付けたミッヂでスタートしたのだが、まぁコレが恐ろしいほど無視され続けるのである。
従って、背後の枯草に引っ掛けるたびに舌打ちをしながら毛鉤を交換することになる。
模範解答には到達することは出来ないにしても、この時期の合格ラインはフェルマーの最終定理ほどではない筈だ。

半ばヤケクソ気味に結んだガーベージコレクションに反応があった。
明らかに捕食対象として認識していたのかは不明だが、その後も反応があったので合格ライン上には位置しているのだろうか?

アレコレ悩みぬいていて、2時間以上経過したその時である。
下流側では見事に竿が曲がっているではないか!
それが冒頭に掲載させて頂いた山女魚なのだが、これほど山女魚を美しいと思ったことはあまり無いように思う。
キャリアと腕の違いを見せつけられた気がするのである。

その後、下流側からの風によって水面が乱れ始めたことを契機に、ライズフォームに変化が見られる。
これ幸いと、満を持して投射したガガンボパターンに反応はあったのだが、結局魚を手にすることは出来なかった。
それでも3時間以上ライズリングを見続けられたことは僥倖であろう。
取り敢えず、成功よりも失敗から学ぶことの方が多いのだ…と、負け惜しみを言って釣り場を後にした。

帰り際にお勧めの煎餅屋さんを紹介して頂いたのだが、毎回通るルート上にそれはあった。

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